
事業・技術
CO2除去・PFAS除去・VOC低減の3つの領域について、社会課題・技術仕組み・試験条件・試験結果・研究段階・今後の課題・共同実証への案内を、8つのステップで整理しています。
CO2分解・除去
建設資材や産業プロセスから排出される二酸化炭素(CO2)の排出量削減が、地球温暖化対策の重要課題です。
二酸化炭素処理剤を建設材料(アスファルト・コンクリート等)に添加することで、材料内でCO2を分解・除去します。専用の焼成工程を必要とせず、既存の材料プロセスに添加できる点が特徴です。

- •道路・舗装用アスファルト混合物
- •建築用コンクリート部材
- •産業副産物を活用した建材
- 試験日
- 令和8年6月30日
- 試験機関
- 都市環境整備株式会社
- 試料
- アスファルト混合物・コンクリート混合物
- 条件
- フレックスサンプラー(20L)密閉、空気15L+CO2(99.9%)150ml注入
- 測定方法
- GC(TCD検出器)/3分後・3時間後・24時間後に分析
- 単位
- CO2除去率(%)

試験概要・試験条件
- 試験日
- 令和8年6月30日
- 試験機関
- 都市環境整備株式会社
- 試料
- アスファルト混合物・コンクリート混合物
- 条件
- フレックスサンプラー(20L)密閉、空気15L+CO2(99.9%)150ml注入
- 測定方法
- GC(TCD検出器)/3分後・3時間後・24時間後に分析
- 単位
- CO2除去率(%)
結果① アスファルト混合物
| 処理剤混合率 | CO2除去率(24時間後) |
|---|---|
| 5% | 8.2% |
| 10% | 90.5% |
| 15% | 98.0% |
※ 処理剤0%は基準(未処理)
結果② コンクリート混合物
| 測定時間 | CO2除去率(処理剤1・3・5%) |
|---|---|
| 3時間後 | 89.0〜94.6% |
| 24時間後 | 100%(全濃度) |
※ 処理剤1%・3%・5%のいずれも24時間後は100%を達成
実証デモ映像
二酸化炭素処理剤の作用を確認するデモ映像(約13秒)です。
※ 音声はありません。自動再生は行いません。
第三者機関(都市環境整備株式会社)による実証試験で有効性を確認済みの段階です。
添加量・配合条件の最適化と、実機・実環境での長期実証を進め、企業・自治体との共同実証へ展開します。
PFAS除去
PFAS(有機フッ素化合物)は水環境中で分解されにくく長期間残留する化学物質として、国内外で対策が急がれています。
添加剤を用いてPFASを低減・除去する技術です。焼却を要さずに処理できる点が特徴です。化学的な「分解」が立証されたとの断定は行わず、原則「低減・除去」と表現します。分解生成物や無機化まで確認できた場合に限り「分解」と使用します。

- •井戸水・地下水などの水質対策
- •排水処理プロセス
- •汚染土壌等の浄化対象
- 分析機関
- 株式会社ユニケミー(ISO/IEC 17025認定)
- 受理番号
- 26-07034401
- 試料
- 500ng/L標準液(直鎖・分岐鎖)に添加剤添加
- 測定期間
- 72時間・168時間・336時間静置後にろ過分析
- 測定方法
- LC-MS/MS分析
- 単位/定量下限
- ng/5ng/L
試料条件:500ng/L標準液に添加剤を加え、72時間・168時間・336時間静置後にろ過して分析(直鎖および分岐鎖の値)。分析機関は環境計量証明事業所・ISO/IEC 17025認定試験所。測定方法:LC-MS/MS。単位:ng/L、定量下限値 5ng/L。
| 物質 | 添加前(初期) | 72時間後 | 168時間後 | 336時間後 |
|---|---|---|---|---|
PFOS C8・直鎖および分岐鎖 | 760 | 11 低減率 98.6% | 46 低減率 93.9% | 12 低減率 98.4% |
PFOA C8・直鎖および分岐鎖 | 570 | 210 低減率 63.2% | 340 低減率 40.4% | 340 低減率 40.4% |
PFHxS C6・直鎖および分岐鎖 | 760 | 210 低減率 72.4% | 430 低減率 43.4% | 380 低減率 50.0% |
※ 単位:ng/L。数値は濃度(低減率は添加前からの低下率)。自社試験ではなく第三者認定機関のデータです。
特にPFOSについては最大98.6%の低減率を確認しました。第三者認定機関による分析で技術の信頼性を裏付けています。
PFOA・PFHxSについては、添加剤の濃度や静置時間の条件により40〜70%程度の低減効果が確認されており、条件最適化を進めながら更なる性能向上を目指します。
PFAS処理剤のタイムラプス映像
PFAS処理剤の作用を6時間のタイムラプスで撮影したデモ映像(約5.7秒)です。処理に伴う色の変化が確認できます。
※ 6時間のタイムラプス映像(音声なし・自動再生なし)
溶液・粉体形態での低減・除去の確認
処理剤適用後、溶液・粉体のいずれも72時間後・168時間後で全物質が定量下限値未満(N.D.、5ng/L)を達成。ブランク・試薬添加品はPFASが検出された対照データです。
試料条件:試料形態は溶液・粉体。測定期間は72時間後・168時間後。本試験は第三者機関分析(標準液500ng/L)とは別の試料条件による測定です。添加量等の詳細条件は要確認。
| 物質 | ブランク | 試薬添加品 72h後 | 試薬添加品 168h後 | 溶液 72h後 | 溶液 168h後 | 粉体 72h後 | 粉体 168h後 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| PFOA | 検出 | 検出 | 検出 | N.D. | N.D. | N.D. | N.D. |
| PFHxS | 検出 | 検出 | 検出 | N.D. | N.D. | N.D. | N.D. |
| PFOS | 検出 | 検出 | 検出 | N.D. | N.D. | N.D. | N.D. |
※ N.D.=定量下限値未満(5ng/L)。本データは「低減・除去」の確認であり、化学的な「分解」の立証ではありません。
特許明細書に基づく基礎実験データ
PFAS処理剤をモデル水に添加(25重量%)し、短時間の振とう後および1時間静置後にPFAS消失率を測定しました。短時間でも効果があり、時間の経過とともに消失率がさらに向上することが確認されています。
PFASモデル水にPFAS処理剤を25重量%添加
炭酸ナトリウム・クエン酸・遠赤外線鉱石・ゼオライト・酸化チタン
| 対象物質 | 実験1:30秒振とう後すぐ分離 | 実験2:30秒振とう後1時間静置 |
|---|---|---|
| PFOS | 20.8% | 30.2% |
| PFOA | 20.3% | 38.3% |
| PFHxS | 12.9% | 36.8% |
※ 数値はPFAS消失率。焼却処理を要さずにPFASを低減・除去できることを示しています。化学的な「分解」の立証ではなく、原則「低減・除去」と表現します。
標準液による第三者機関分析で有効性を確認済み。実際の井戸水・地下水を用いた実試料での性能検証試験を準備中(進行中)です。
実試料での性能確認、添加量・接触時間の最適化、分解生成物の有無の確認を課題とします。
VOC低減
ベンゼン等の揮発性有機化合物(VOC)は、大気・水質への影響が懸念される有害物質です。
処理剤の適用によりベンゼン等のVOC低減効果を確認しています。確認済みの範囲を超える効果は掲載しません。

- •大気環境の浄化
- •水質中のVOC低減
- •産業プロセス排気・排水の処理
- 試験日
- 令和7年6月3日
- 試験機関
- 都市環境整備株式会社
- 試料
- 対象製品(粉体)/ベンゼン水溶液
- 条件
- 処理剤添加量20・30・40%、初期濃度 0.083mg/L
- 測定方法
- ベンゼン濃度測定(残存率・減少率算出)
- 単位
- mg/L・減少率(%)
試験概要・試験条件
- 試験日
- 令和7年6月3日
- 試験機関
- 都市環境整備株式会社
- 試料
- 対象製品(粉体)/ベンゼン水溶液
- 条件
- 処理剤添加量20・30・40%、初期濃度 0.083mg/L
- 測定方法
- ベンゼン濃度測定(残存率・減少率算出)
- 単位
- mg/L・減少率(%)
ベンゼン減少率の測定結果
| 処理剤添加量 | ベンゼン残存率 | 減少率 |
|---|---|---|
| 20% | 62.7% | 37.3% |
| 30% | 45.8% | 54.2% |
| 40% | 41.0% | 59.0% |
※ 処理剤の添加量に応じてベンゼン濃度が低減し、40%添加で約59%の減少を確認しました。
第三者機関(都市環境整備株式会社)の試験でベンゼン低減効果を確認済みです。
添加量・条件の最適化と、幅広い環境浄化への適用可能性を検討します。



